第1回
オーナーズセッション レポート
2016.5.21sat @ Volkswagen Day 2016 お台場
テーマ1“VOLKSWAGENらしさ”とは?
テーマ2もっと多くの方にVOLKSWAGENを好きになってもらうために
2016.5.21sat @ Volkswagen Day 2016 お台場
テーマ1“VOLKSWAGENらしさ”とは?
テーマ2もっと多くの方にVOLKSWAGENを好きになってもらうために
第1回目のオーナーズセッションは、東京・お台場で開催された
“Volkswagen Day 2016”イベント内の特設テントにて行われました。
ブランドに対する皆様のさまざまな視点、さまざまな想いが集約され、
今後に向けた素晴らしいアイデアが生まれました。
愛があるからこその厳しいご指摘もあり、身の引き締まる思い。
おかげさまで気付きの多い有意義なセッションになりました。
ご参加のオーナーの皆様には早朝から長い時間お付き合いいただき
重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
Member's
Profile
参加者プロフィール
恩田 陽 さんいわゆるホットハッチが好き。結婚してクルマを買う際、妻がAT限定免許だったのでDSGがあるGolf GTIにしました。
橋本 空 さん家族で出かけられるクルマということで、Golf Touranに乗り始めました。家族向けですが、所有欲も満たしたくれます。
杉山 拓也 さんGolfⅥ、1.2リッターTSIオーナー。月イチでサーキットに通うほどの走り好き。Golfの足回りはいいですね。
島津 豊 さんDIYが趣味で、人も荷物もたくさん積めるPassat Variantに乗り始めて約1年。すでに2万キロ近く走行しました。
藏田 かすみ さん20年前から憧れていた白のThe Beetleに着物で乗っています。VOLKSWAGENの質実剛健さが大好きです。
山本 篤志 さんVOLKSWAGENばかり乗り継いで、今回のPassatで6台目です。ディーラーさんの対応が素晴らしい。
山田 一樹 さんGolf Variantで妻と娘と家族3人でキャンプなどに行ってます。VOLKSWAGENのデザインがとても好です。
ティル シェア
フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社
代表取締役社長 兼 最高経営責任者
皆様いらっしゃいませ。本日お迎えできて大変うれしく思っています。こうしてファンの方、特にオーナーの方とお会いできることを楽しみにしていました。今日一人ひとりからお話をうかがって、皆様のことをよく知りたいと思っています。私たちは「Think People.」人を真ん中に考えるクルマ、というプロジェクトを立ち上げました。こうした場を通して私自ら、そして社員も皆様一人ひとりとお話していい関係づくりをしていきたいと思い、このイベントをセッティングさせていただきました。わざわざお集まりいただいたので、ぜひ、良いことも悪いことも忌憚のないご意見、率直なご意見を心から望んでいます。本日はお越しいただき本当にありがとうございます。一日いい時間をお過ごしください。
テーマ1
テーマ2
本日のゴールは「みんなで一緒に考えるこれからのVOLKSWAGEN」です。愛してくださっているオーナーの皆様だからわかること、思っていること、感じることを、率直なご意見としてぜひお聞かせください。セッションですので、自由に思ったことをご発言ください。他の方のご意見に関してこうしたらもっといい!といったご意見も、ぜひ積極的にお話ください。ご意見いただいたものは企業活動として反映できるよう、努力いたしますのでよろしくお願い致します。
テーマ1
ー藏田さんの評価は「90点」 点数90点で、マイナス5点ずつがあるのは、Beetleは小柄な私には視界が狭くて怖いと思う時があります。デザインを重視したので仕方がないのですが、PoloとかGolfはもっと見えるなって気づいたんです。それから、国産車は車内アクセサリーが至れり尽くせりですが、ペットボトルを2つ並べると室内の空気清浄機が入らないとか。一人で運転する時のアクセサリーの感覚って女性にとってはすごく大事だと思うので、そこをマイナス5点で、計マイナス10点です。
ー山本さんの評価は「70点」 乗り換えたばかりのPassatの評価ですが、正直大きすぎます。コインパーキングの枠をちょっとはみ出ます。気を使って駐めてもはみ出る。でも快適です。エアコンはよく効くし、シートのところからスースーします。あと、ディーラーさんが半年前を境に2名を除いて全員入れ替わってしまいました。サービスフロントと工場長さんは同じで、あとは全部、営業さんも店長さんも替わりました。いろいろな情勢があるとのことでしたが、まず行って顔が分かる方がいないのが不安ですね。
ー恩田さんの評価は「85点」 まずVOLKSWAGENブランド全体に言えることなんですが、輸入車の中ではカジュアルであり、つき合いやすいです。変ないやらしさ、ネガティブ面がないブランドで乗りやすい。そういうところがいいなと思います。以前、同じ理由でフランス車に乗っていたのですが、VOLKSWAGENに乗ってドイツのしっかりしたクルマ作りもいいと思いました。デザインもそうで、普遍的な良さがある。減点は、ちょっと前にシロッコが輸入されなくなってしまいました。ああいう実用だけではないワクワクするクルマが一台くらいあってもいいんではないかと、そこが減点させていただいた理由です。
ー山田さんの評価は「100点」 私は100点です。以前ずっとBeetleに乗っていて、まずデザインが最高です。装備が足りないのでは、とのご意見もありましたが、私は逆にシンプルさも気に入っていて飽きがこないところが、得点が高い理由です。あとは乗りやすさ。特にシートは長時間乗っても疲れないのを実感できました。それとディーラーの対応。本当に親身になって一緒に考えてくれるからとても頼りにしています。ドアモールに付いた水垢も、相談したら磨いて対応してくれました。すごく頼りになるんです。
ー橋本さんの評価は「80点」 もともと実用性でGolf Touranを選んだのですが、朝、車庫に行ってエンジンをかけた時の音とか、ミニバンだけど走りが楽しかったり、機能だけを重視したクルマとはひと味違います。ブランドの立ち位置が絶妙で、他のドイツ車やイタリア車にも乗っていましたけど、それよりフレンドリーで万人ウケするのに所有欲も満たしてくれます。TypeⅡやBeetleをみんな知っています。ウチの2歳の子どもにVOLKSWAGEN持ってきてというとTypeⅡのミニカーを持ってきます。子どもでも覚えてくれるいいブランド力があると思います。
ー杉山さんの評価は「80点」 Golf Ⅵ Trendlineのリアサスの構造がマルチリンクで、このクラスで採用しているのはGolfくらい。構造が良くて滅多にスピンしないです。高速での安定性とか、一般道でそんなに飛ばすことはないですが、雨の日でも安定感があります。あと新しいものが出てもデザインが色あせて見えない。GolfもⅥのほうが好き、なんて言う人もいたりして。ただ乾式の7速DSG壊れ過ぎです。買ってすぐのドライブでジャダーが出てガタガタっとなり、頻繁に入院していました。DSGよく壊れたのでそこがマイナスです。
ー島津さんの評価は「85点」 熟成と進化という言葉がありますが、VOLKSWAGENはまさに自分たちのスタンスを持っていて、熟成しながら進化している。さっきDSGでジャダーが出たって話がありましたが、申し訳ありませんがまだ私には出ない。そこにも進化があったのかもしれませんね。ただ今回たまたまフロントガラスが割れたんですけど、パーツ代が国産車の2.5倍くらい。長い付き合いのディーラーさんもサービスの人もいい人なので、結局お願いします、ということでやってもらいました。できればパーツの価格を見直して欲しい。
ー杉山さんにとって「ライフスタイル」です。これまで国産のミニバン・SUVに乗っていました。家族も荷物も載せられていいのですが、運転自体が労働でした。何かを運ぶため、家族を乗せるために僕が運転する。長距離ドライブをしても家族は後ろで僕は運転。クルマ買うのやめようかなぐらいに思った時に、VOLKSWAGENに乗って「そういえば運転好きだった」と思い出しました。嫁さんに次はワンボックス買いたくない、スポーツでなくていいから、少なくとも走るクルマにしたいと話しました。家族と趣味の両立がうまく叶うのがGolfでした。
ー橋本さんにとって「安心できる場所」です。仕事、家族と、いろんな人と生活していく中で、ひとりになれて心理的に安心できる、リラックスできるということ。遮音性もしっかりしているし、外界から隔離され、剛性感もあるし安心して乗れる、という意味です。家族ができる前は肩肘張ってと言いますか、ファッションの一部でした。どう見られるかなと考えたり、ドレスアップもしたり。今はラクに乗れてリラックスできて、家族も安心して移動できるという部分を大事にするようになってきました。それに合っているのがVOLKSWAGENでした。
ー山田さんにとって「パートナー」です。橋本さんも安心できる場所とおっしゃってましたが、落ち着けるというか、家族とケンカとかして、外に出てクルマに乗って、悩みを聞いてもらうわけじゃなんですけど、そういう感覚で乗っています。妻も子どもも大好きなのですが、そういうカタチでパートナーと書かせていただきました。
ー恩田さんにとって「旅のシェルパ」です。山の案内人のシェルパです。長距離の旅行をすることが多くて、単調で飽きてしまうので、あえてずっと下道でルートを選びながらあちこち行ったりします。和歌山やしまなみ海道、仙台とか。そういういときに疲れない、労働にならないということです。ひたすら一人で飽きもせず運転をしています。お酒飲むより運転してたほうがいいと思うような存在。ルートに迷う時があっても、決めるのは私なんですが、クルマの様子とかを見ながら走りたい道を案内してくれるという感じです。
ー山本さんにとって「毎日使う道具、歯ブラシ」です。毎日使う道具で、ぱっと思い浮かんだのが歯ブラシ。いい歯ブラシです(笑)。一ヶ月に1回くらい交換しています。クルマも頻繁に交換しているんですが、毎日朝は渋滞、行く先々でどこに駐めるか考えて、とにかく心地よく使えなくちゃだめ。ちょっとPassatは大きいですが、あとは充分です。
ー藏田さんにとって「こうなりたいという次の目標」です。 ちょっと別の言い方をすると、キレイなダイヤの指輪みたいな、私にとってはちょっと頑張って買うアクセサリーという感じです。免許を取得して30年、クルマで自己実現しようとは思わなかったんです。ただ、動けばいいと。それが年を重ねるにつれて、本当にドキドキするような存在に変わってきました。私は週1回程度の頻度でしか乗りません。自転車通勤する途中にVOLKSWAGENのお店があり、そこでクルマを見るとドキドキするんです。私にとってはいつまでも色あせない宝石、指輪のようなものです。
ー島津さんにとって「等身大の分身」です。会社行かなくていい年齢になって毎日がオールウェイズサンデー。夫婦で旅が好きで、九州、北海道、しまなみ海道も行き、それで2万キロ走って、長距離走行が快適であることがひとつ。趣味でどうしてもPassat Variantが欲しかったのは、荷物を運ぶ時、妥協が嫌だというのがあります。ホームセンターで材木を切らず、できるだけ長い状態で持って帰りたい。2人だし、ワンボックスいらないし、SUVもちょっと使い勝手が違うし、そういうことでステーションワゴン。毎日のパートナーと言うか、基本に忠実なところが気に入っています。
ー山本さん「運転する価値のあるクルマ」 毎日運転してるんですけど、運転していて楽しいなとか、このクルマいいなってことが、快適装備ではなく、乗っている感覚から受けるんです。例えば、アクセルを踏んだ時にムムッと進む感覚とか、ブレーキを踏んだ時の弾力性のある感覚とか。そこに自分自身が価値を見いだしてVOLKSWAGENを乗り継いでいる気がしたので、「運転する価値のあるクルマ」です。運転する行為そのものに価値があると思っています。
ー恩田さん「大衆車↗みんなのクルマ」 社名の翻訳で「大衆車」から進化して「みんなのクルマ」です。成り立ちや歴史からVOLKSWAGENという会社名なのだと思いますが、今はドイツという国を超え、世界中の人々が楽しめるクルマになった。最初は「≒」や、「≠」とも思ったのですが、発展して行くという意味で上に向かう矢印「↗」にしました。いろんなニーズや好みに対応できるし、そうした意味も込めて、みんなのクルマです。DSGひとつとっても、誰もが速く無駄のない走りができる、そういう先進的な部分もたくさんあって評価しています。
ー山田さん「色あせない未来をつくる」 私はとにかくVOLKSWAGENのデザインが大好きで、飽きがこないです。BeetleやTypeⅡもそうですが、何十年経ってもみんなに親しまれる、いつまでも一緒にいられる存在がやっぱりVOLKSWAGEN。それを次の世代につないで行くという思いを込めて、こういう言葉を考えました。誰でもまずデザインから入ると思うんです。性能が良くても、外観が気に入らないとか。うまく言えないですが、「一緒に歩いていこうよ」という感じ。進化はしてるけれど、基本的な部分が変わらない、ということかな。
ー橋本さん「生活に程良い彩りと安心感を」免許とって20年近く、クルマとのつき合い方は変わってきたけれど、それがあることで休日が楽しくなったり、クルマを通して友達ができたりする。生活に彩りを華美ではなく程良く与えてくれるのがVOLKSWAGENの良さだと思っています。シンプルで、生活をちょっと豊かにしてくれる、心理的な満足感を与えてくれるのがVOLKSWAGENです。日本車のほうが安いし経済的だし、輸入車を選ぶ人って何か彩りとか、プレミアム感を求めていると思うので、それほど高い費用をかけなくてもそれができるっていうのは価値のあることだと思います。
ー杉山さん「どんな生き方を選びますか?」 VOLKSWAGENは乗っていて楽しいし、きちんと機能的、シンプルで非常に良くできている。コストもそれほどかからない。VOLKSWAGENがあると、どういう生活がいいか見えてきます。僕が何を選ぶか、あなたが何を選ぶかは変わっていいし、Golfというベース車両があってそれをどう乗るかを自分で選択してもいい。どう生きるかを選んでいく、ということなのかな。単なる道具ではなく、それを乗った時に、これから楽しんでどういう人生を歩んでいくか、余暇をどう過ごすか、仕事をどうやろうかということにつながってくるのがVOLKSWAGENの面白いところだと思います。
ー島津さん「新時代の道しるべ」 VOLKSWAGENが時代を作ってきた、というところがあると思う。時代の道しるべとは、自分のどんなクルマを見ても、カリカリのクルマもあった、ワンボックスもあった、それを選べる基準や道しるべがしっかりそこにあるということです。時代の先を見て、いま流行っているからとかは一切捨てて、ファンダメンタルなところをしっかりやっているのが、いいと思っています。これからも時代の道しるべとしてやっていただきたいと思って書きました。
ー藏田さん「価値ある愛想なさ」 これは別の言葉でいうと「ドイツの職人さん万歳」なんです。日本の職人さんも素晴らしいですが、VOLKSWAGENは、いらないものは捨てきる、大事なコンセプトだけ残す、それが価値あるということでこの言葉を作りました。どちらがいいということではないのですが、国産車しか乗らない人たちにこの良さを分かって欲しい、長く乗り続けていくうちに、こんな価値があったのかって気づいてきて、それをぜひここに来ない人に伝えていきたい。
テーマ2
ー島津さん
「道具としての素晴らしさ」をしっかりおさえていって欲しい。オーナーとして感じることは、こういう風に素晴らしい道具だってことが、まだあまり分かってもらえていないのではないか、ということです。例えば、キャンピング。やってみたいのは、トレーラーを引っ張って、運んで行って場合によっては切り離してそこでレジャーを楽しむとか。そういうものは日本ではまだ未熟だと思うんですね。VOLKSWAGENがそこを率先してアピールしてくれると、ブランドの価値を分かってもらえるのではないか。アイデアですが、本国の動画をYoutubeで見ると、「日本仕様にはないこんなことができる!」というものがあります。日本のスタッフの方も、あれ入れたいな、と思っても数の論理でなかなか入ってこないかも知れないですが、先ほど述べたトレーラーや、気を失った人が追突されずに済むとか、これから出す予定のPRでもいいので。こうしたことで今の状況をブレークスルーしてもらえたら、オーナーとしてはうれしいなと思います。
ー杉山さん
僕は結構「ゴキゲンワーゲン」っていうコピーが好きで、まさに今日のような天気の日に芝生で寝っころがるイメージがあります。でも日本に住んでいて、理由がないとVOLKSWAGENを選ばないのかなと思います。誰でもがターゲットにはならないと思う。どちらかといえばTypeⅡのイメージだったり、ちょっとサブカル方面の方とか、GTE、GTI、Rなどレーシーなイメージとか。もっと知ってもらって取り込んで行くって意味だと、ユーザー自身が、乗ってないユーザーの接点になりうるかなと思います。あの人がああいう風に乗っているから僕も乗りたいな、とか。乗ってる人のライフスタイル、それがWEBでいうところのソーシャルではなくて、今日のイベントも、本当は乗っていない人に来てもらって、知ってもらうとか。そういう機会が作れれば、広がりができると思います。オーナーからしてみても、あえて国産人気車種を選ばずVOLKSWAGENを持っている満足感を見てほしい部分もあるので、そういうところをどんどん表に出していきたい。いろんなところで見てもらって、「VOLKSWAGENって結構いいよ」っていうのがバイラルしていく形になってブレークするのかな、と思います。
ー橋本さん
道具としてというよりは、背景にある歴史とか想いとか、そこに僕は魅力を感じるんです。歴史があって、ものづくりへ真摯に取り組んでいるブランド。生活の中で、僕はクルマだったらVOLKSWAGENを使いたい、文房具だったらLAMYを使いたいとか、時計だったらコレを使いたいとか、だいたいあるんです。同じような歴史や哲学があるものがある。ドイツのものってイメージしやすくて、LAMYとかRIMOWAとかもいい。日本の老舗ブランドでも、鞄とか、良い何かを作る会社があると思うんです。例えばそういうところとコラボレーションしていくとか。ブランドとしてダブルネームにするだけではなくて、生活の中に、これがあると望んでいるプレミアム感みたいなものが実現されますよ、そのワンピースにVOLKSWAGENがありますよ、という企画ですね。ちょっと漠然としていますけれど。ダブルネームだけでなく、それを使った旅行の企画とか、衣食住なんでも、求めている理想の生活に、VOLKSWAGENがあると近づくと思えるなら、僕自身は、好きになれる、長く使えると思っています。
ー山田さん
やっぱりシンプルなところがいちばんVOLKSWAGENらしさなのかな、と思っています。お付き合いしているディーラーさんがすごく親切。どこでも同じような対応をこれからもしていただいて、そこで他愛のない話をしたりとか、大人から子どもまでいろいろ楽しめることを大切にしていったら、いいんじゃないかなあ。Ideaとして、外国の人との交流も大事になって来るかな、なんて思ったり。自分の体験ですが、昔Beetle乗っている時の話で「Beetle3台見ると幸せになれるよ」という言い伝え的なものとか、道ですれ違うとポーズというか、挨拶してたんです。俺の方がカッコいいぞ!とかそういう目線ではなくて、「ああどうも」みたいなお付き合いをするために、いろいろな交流、ファッションイベントとか、自分のBeetleこうだよ、と紹介し合う場があったりとか、一緒にドライブして語ったりとかそういう日本独自の近所付き合い的な感じにしていけたら最高かなと思います。
ー恩田さん
まず最初のVOLKSWAGENらしさですが、流行り廃りを追わずに変に媚びたり迎合したりせずに、一貫したブランドの方向を持ってるのが良さだと思っています。それは走りの安定性と重なるものがあって、走りとブランドがブレない、と書きました。永く乗り続けられる仕組み、体制を整えるといいですね。あとは日常的にふれあえる場、ということで、クルマに限らず、カフェの併設、カフェがメインでクルマが見えない場所にあるとか、空港にラウンジとか設けてみたり、カーシェアリングにクルマを提供したりとか。毎年節目の時にパーティーじゃないですけど、表彰制度があるクルマもあります。毎年の納車日にお誕生会があってもいい。毎年じゃなくても5年目、10年目でもいいんですが、それをコンスタントに続けるのがいいのではと思います。ソフト面では、5年以上経ってもある程度コストを負担してくれるシステムとか、パーツの供給も、純正にこだわらずにリプレース品を活用することなどで永く乗り続けられたらいいのにと思います。
ー山本さん
私が乗り続けていて一貫していいと思うところは、この値段でかなりのハイレベルで、出来の良いクルマが供給されているということです。知らないお客さんには乗っていただかないと分からない。長期的な試乗もやってますが、実は、この値段でこれだけきちんと走るクルマはないんだよ、ということを思い切り発信したほうがいいかなと。それがひとつ。知らない人がカタログを見ると、ちょっと内装とか外装とか寂しいかな、選択肢が少ないかなと思います。シンプルさがブランドの良さだとしても、不特定多数の人からすれば、もうちょっと華やかなものを選べるのがいいかな。Ideaですが、さまざまなライフスタイルに応じたクルマの使い方が実はあるんですよ、というアピール。その人なりの生活スタイルに応じたものを発信するには、いろんなパターンを想定しなければいけない。でも想定して発信していかなくては、限られた層しか買ってもらえないのでは、そうなるとこの先厳しいのでは、そういう視点で書きました。
ー藏田さん
この会のジェンダーバランス悪すぎだと思うんです。財布を握ってるのは女性ですよ。私、さっきステージ発表されたクルマもちっともカッコいいと思わないし、性能が優れていると言われたって分からないし。ぜひ女性の物語を作ってください!これだけ女性がいるのに。私たち女性が子どもを育てる楽しいツールとしてのVOLKSWAGENを作って、教えてください。チャイルドシートの装着が簡単とか、昔はBeetleに一輪挿しがあったとか、ちっとも知りません私。そんなことは、逢ったこともないのに知るわけないので、イベントだけではなくて、ちゃんと物語を作ってほしいんです。女性とVOLKSWAGENっていう。私、VOLKSWAGEN「カッコええわカッコええわ」といって結局知り合いに1台Poloを買わせました(笑)。「乗れるんやわ」とその方おっしゃる。高速道路も大丈夫です。子育てにもぴったりよと言ったら、ホントに買うんです。だから言います。女性の物語を作ってください。
島津さん先ほどの女性のストーリー、僕もなるほどと思いました。女性に対してはそういうアプローチ、ストーリーで訴える。ライフスタイル、自分はそうなりたいとアピールする。それからGolf RとかGTIみたいなホットなVOLKSWAGENもある。あと僕みたいな沢山なんでも積めて価格もリーズナブルで、と言いたいことがいろいろあって、たかだか30秒のCMじゃ流せない。行き着くところはYoutubeなんですね。Youtubeって時間が何分あったって構わない、VOLKSWAGENも探していくと本国の動画が面白かったり。女性、走り屋、キャンピングなどいくつかのことを、時間がかかってもいいから、クルマを使ってこういうことできるっていうことを、VOLKSWAGENでなければできないことを発信すればもっと広まっていくのではないかなと思いました。
橋本さん先ほどの藏田さんのお話は、僕も家族がいて関心があるところです。Golf Touranに乗っていて、これを選ぶ時の基準も、妻が安全性に信頼が持てるからということで、試乗して、考えて、一緒に実感して決めたんです。安全性を実感してみると、感覚で良さを分かってくれる。それはドアを閉めた時の重い感じとか、音がシャットアウトされる感じとか、守られてる感があって、最近はチャイルドシートがセットしやすいのもあるし、いろんな女性、家族にとっての体験ができることが大切だと思います。こういうイベントにきても、単に試乗するだけじゃなくて、チャイルドシートをつけたものを試乗できるとか、抱っこ紐つけてすぐ横に乗せる使い勝手を感じてもらうとか、ディーラーさんでもやればいいと思うし、こういうところでもできるといいと思います。
山田さん藏田さんの話がありましたが、私も先ほどお昼を妻と子どもと食べていて、この会の話題になり「いや~詳しい人が沢山いて、場違いかも」って言ったら、妻が「じゃあ私が行こうか」って言うんです。結局彼女にしたらどうでもいいんです。性能とか安全性はあるけれど、やっぱりデザイン優先。女性ターゲットで一緒に考えたり、そうした場を持ったり、ちょっと目線を変えると、いいのかなあと思います。
山本さん今のPassatは車線変更する時、後ろにクルマがいるとドアミラーの内側のランプ(警告灯)が点くんです。それ、買うまでは知らなかったです。車線変更しようとして後ろからクルマが来ると、「行くな」と教えてくれる。他にも、どんどん安全面とか良くなってる。バックなんていろんなところをセンサーが見てますよね。そうした新しいことを、実際運転してみてそうなんだ!と体験できる機会を増やしていただきたいなと思います。
藏田さんここにいるメンズは皆様奥さんいらっしゃいますが、結婚されない女性の方もいるわけで、女性はすべて奥さん、というわけではないんです。あと地方の女性にちゃんと目を向けてますか?って思う。お金持ってる女子に、カーライフを!それも地方。誰をターゲットにしているのか、洗い直した方がいいし、もちろん男性ターゲットでもそうです。ついつい自分のことだけ考えがちですが、気配り、目配りを早く捨てるのはいけないかな、と思います。
島津さん今日VOLKSWAGENのいろんな方に会って、一人として私が持っているイメージと乖離している人がいなかった。クルマと同様に、みなさん基本的なところがしっかりしているような方ばかりで、気持ちのいい一日を過ごさせていただきました。
杉山さん参加された皆様のVOLKSWAGENへの熱意もあってなのか、いろんな良い意見も、厳しい意見も出ました。こういうオーナーさんたちがいるのを知って良かったです。VOLKSWAGEN大好きですし、スタッフのホスピタリティも最高でした。
藏田さん私はThe Beetleに乗って、和服で運転しています。VOLKSWAGENの良さを一言でいうと、シンプルな質実剛健さだと思います。だからこそ乗る人の可能性を広げてくれる、そこがいちばん好きなところです。
山本さんPassatの日常的な使い勝手に満足しています。VOLKSWAGENに何台も乗っていると共通しているものがあり、独自の「乗り味」を歴代のVOLKSWAGENから感じております。これからもぜひ乗り続けていきたいと思います。
恩田さん今日はCLUB SPORTSも見れて楽しかったです。Our Volkswagen.は、メーカーの方と双方向でディスカッションできて、自分が気づかなかったことも分かって、有意義な会でした。これからもワーゲンライフを楽しんでいきたいと思います。
山田さんVOLKSWAGENは、シンプルで飽きが来ないところがいちばんの魅力だと思います。イベントに参加して、いろんなオーナーの方と会えて、ますますVOLKSWAGENが好きになりました。これからも愛し続けていきたいと思います。
橋本さん最近子どもができてGolf Touranに乗りかえました。ミニバンでも運転を楽しむことを忘れずにクルマに乗れる。そんなブランドだとあらためて実感し、気持ちをみなさんと共有できてすごくいい時間になりました。
「Our Volkswagen.」2日目は、1日目のセッションで出されたご意見に対し、Volkswagen Day 2016にご来場の方が支持したいものに投票していただくコーナーを設置いたしました。
投票総数868票、栄えある1位は、「長く乗りたいから、パーツをリーズナブルに!」でした。